ベトナムの不動産大手FLCグループが運営する格安航空会社(LCC)、バンブー航空が1月16日、運航を開始した。

木曜日 - 17/01/2019 05:02
2018年7月9日、チン・ディン・ジュン副首相は政府の代表として、計画投資省の提案書と関連省庁の合意書に基づき、バンブー航空の設立を承認する決定書に署名した。

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ハノイ市を拠点に急成長中の新興不動産会社FLCグループ[FLC](FLC Group)が100%出資する航空会社「ベト・バンブー航空(Viet Bamboo Airlines)」は、南中部沿岸地方ビンディン省に拠点を設けることを明らかにした。同省に拠点を設けるのは、国内の航空会社でベト・バンブー航空が初めて。
 
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なお、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)とベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は共にハノイ市に、ジェットスター・パシフィック(Jetstar Pacific Airways=JPA)はホーチミン市に拠点を設置している。
 
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フーカット空港があるビンディン省を拠点とすることにより、ベト・バンブー航空は同空港と各地を結ぶ路線に集中する方針。同空港はエアバスA320/321型機7機の収容が可能な駐機場や年間処理能力150万人の旅客ターミナルが整っている。
 
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Bamboo航空は国内線だけでなく、国際線の運行も開始する。Bamboo航空は中国やシンガポール、タイ、日本などのアジア諸国やヨーロッパ、北アメリカ大陸への直行便も開設する予定だ。
 
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Bamboo航空の発表によると航空券の価格帯はベトナム大手格安航空会社のVietjet航空よりは高めに設定し、自社の競合はVietjetとVietnam Airlines であると仮定している。航空需要の拡大を受け、ベトナムの航空業界は急激な成長を遂げている。2035年には年間乗客者数は1億5000万人にまで膨らむ見通しだ。

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FLCグループは2017年6月時点で既にBamboo航空の設立を発表しており、今年末には運行開始できるよう準備が本格的に進んでいる。一方でBamboo航空のNguyen Ngoc Trong CEOは「ベトナム航空業界は拡大の一途をたどる一方で、スタッフの訓練や空港のインフラが不充分な状態である。新たな航空会社が参入するには困難な状況でもある」と述べ、新規参入に難色を示した。

Bamboo航空は既に従業員の雇用を開始している。営業開始までに92人のパイロットと500人のスタッフを雇用を行う見込みだ。また、Bamboo航空は営業開始に向け、各国の航空会社と提携を結び、飛行機50機を発注した。専門家によると、航空需要拡大によりベトナムの航空会社が保有する飛行機の数は今後数年間で2倍から3倍に増える見込みだそうだ。Bamboo航空は再来年の収益黒字化を目標に掲げている。

最近ではIndochina Airlinesが300億ドン(約1億5000万円)、Air Mekong航空が260億ドン(約1億3000万円)の借金を抱え、倒産している。Bamboo航空CEOのTrong氏は「顧客ターゲット層を明確化し、倒産した航空会社と同じような過ちを繰り返さないようにしなければならない。我が社の目標は毎年10便以上のペースで増便させることだ」と述べた。

情報源: ハノイ日本語ガイド・通訳の集め:

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